2026.04.17
先日とある現場の和室で、白木の灰汁(あく)洗いを行いました。
白木とは樹皮を削っただけで、塗装や着色、ニス塗りを一切施していない自然な状態の木材のことです。
最初は明るい色をしていますが、時が経つにつれて手垢や水染み、日焼けなどの汚れで変色し黒ずんでいきます。
今回は灰汁洗い後、塗装屋さんが他の部分を、灰汁洗いした箇所に合わせて色を塗っていくとのことで作業しました。
そもそも灰汁洗いとは昔、植物の灰を水に浸して作ったアルカリ性の上澄み液=灰汁を使い、衣類や木造住宅の汚れを落とす伝統的な洗浄法。
神社仏閣等の建築物を新築当時の白木(薄い木肌)に近い、明るい風合いに蘇らせるために使われていました。
今回入った現場では、保護剤を塗っていない箇所がだいぶ黒くなっていました。

灰汁洗いは、下記の3工程で行なっていきます。
①灰汁洗い
②染み抜き
③漂白(日焼け落とし・仕上げ)
長年の蓄積汚れや表面のあく、脂(ヤニ)を浮かせて落とします。
使用する薬品は過酸化水素水35%(医薬用外劇物)とアルカリ助剤(メーカー非公開)です。
場合によって希釈します。
木材に付着した手あか、雨染み、カビなどによる黒ずみや赤ずみを取り除く工程です。
使用する薬品はフッ化水素酸(医薬用外毒物)です。
こちらも場合によって希釈します。
この薬品は絶対に皮膚につけたくないので、ゴム手袋を3重に装着。
念のため、外側だけ腕まで長いものを使用しました。
また、ガラスに着くと溶けるので作業前は念入りに養生することが必要です。
あく洗いと染み抜きをした後がこちら⇩

少し明るくなったのが分かりますか?
2工程終了後、しっかり乾いてから3工程目へ。
木材全体に付着した日焼けや、1〜2の工程で落ちきらなかった頑固な汚れを、過酸化水素水などの漂白剤を用いて除去し、白木本来の明るい色合いに戻します。
使用する薬品は過酸化水素水6%未満と亜塩素酸ナトリウム20%未満です。
こちらは希釈必須!
ハイターの次亜塩素酸ナトリウムよりも強力な物です。
染み抜きに使ったフッ化水素酸の中和剤として漂白液を塗っていくので、少しでも酸が残ってる場合、塩素ガスが発生します。
そのため漂白作業する際は、防毒マスクが必ず必要になります。
また、木の赤味を殺してはいけないので、今回は5倍希釈で行いました。
漂白液を塗って乾いた後、最終仕上げに少し毛羽だったところを紙やすりで優しく擦って、3工程終えた後がこちらです⇩





いかがでしょうか。自分ではうまくいったと感じています。
今回使った薬品で落ちないところは、何をやっても落ちないと思います。
これで雰囲気が少し暗い和室が、明るい雰囲気に変化したのではないでしょうか。
まだまだ学ぶことはたくさんありますね…🤔
↟⌂*布川のハウスクリーニングブログはこちら▼