飯綱町移住のあれこれ

飯綱町消滅?今飯綱町で起きている人口の問題について正直に語ります。

2026.07.09

どうも、土倉進太郎です。

 

かなり前のドラマですが、「VIVANT」を見返しています。

最近どのドラマを観ても、最後のオチがしょうもなかったり、タイムリープものや入れ替わりが多かったりして飽き飽きしていましたが、VIVANTはかなり作り込まれていて最後まで楽しめました。

中盤あたりから堺雅人のキャラがガラッと変わるあたりがいいですよね。

さて、VIVANTは日本の自衛隊の裏組織がテーマでしたが、話をもっともっとローカルに戻して今日は飯綱町の話題について真剣に語りたいと思います。

 

飯綱町の広報誌「いいづな通信」7月号に、一枚のグラフが載っていました。

国勢調査に基づく、飯綱町の総人口の推移です。


25年で3,394人が消えた

総人口
2000年 13,062人
2005年 12,504人
2010年 11,865人
2015年 11,063人
2020年 10,296人
2025年 9,668人(速報値)

※2000年は牟礼村・三水村の合計

25年で3,394人。率にすると約26%減りました。4人に1人がいなくなった計算です。年平均にすると約136人。毎年、小さな集落がひとつずつ静かに消えていくようなペースです。

そして2025年、飯綱町の人口はついに1万人を割りました。

グラフを見て気づくのは、減り方が一定だということです。

移住者が多い飯綱町でさえこのような減り方をしています。5年ごとに、およそ600人から800人。景気が良くても悪くても、線はほぼ同じ角度で下がり続けています。何かのきっかけで急に減ったわけではない。ずっと、こうだったのです。


「消滅の可能性がある」と名指しされた

2024年4月、民間の有識者組織「人口戦略会議」が全国の自治体を分析し、飯綱町を含む多くの自治体に「消滅の可能性がある」と発表しました。

町の広報誌にも、この発表が「町に強い危機感を与えました」とはっきり書かれています。役場が自ら発行する冊子に、遠慮なくこう書かれている。言葉を選ばずに言えば、それだけ重く受け止めたということです。

もちろん「消滅可能性」という言葉には批判もあります。若年女性の人口動向という限られた指標での推計にすぎない、という指摘です。

確かにそれもそうかもしれません。

ただ、この町に30年以上住み、この町で不動産の仕事をしている人間として、小学校の閉校や、休耕地の増加、空き家の増加など人口減少を裏付ける現象が数多く起きていることで人口の減少と消滅の危機を強く実感しています。


不動産屋の実感として

人口減少は、私たちの仕事にはっきりと形をもって現れます。

相続の相談が増えます。親御さんが住んでいた家を、遠方に暮らす子どもが引き継ぐ。けれど戻ってくる予定はない。どうしたらいいか、と相談に来られます。

買い手のつかない土地が出てきます。立地や条件によっては、値段をつけても動かない。それでも固定資産税はかかり、草は伸び、雪は積もります。あなたの隣の空き家が突然倒壊するなんてリスクも。

数字は正直です。飯綱町だけでなく、今全国の同規模の自治体が同じ問題に直面しています。


この町はこのまま消えてしまうのか?

ここまで読んで、暗い気持ちになった方がいるかもしれません。移住を検討していて、この記事にたどり着いた方なら、なおさらだと思います。

でも、私がこの記事を書こうと思ったのは、町を悲観するためではありません。

同じ広報誌には、まったく別の数字と、別の動きも載っていたからです。

2年連続の社会増。国のモデル事業への選定。役場に新設された部署。そして、20代の若者たちが自分たちで立ち上げた団体。

下がり続ける線の裏側で、危機を感じた人々が徐々に行動に移しています。

後編では、その中身を見ていきます。

そして、不動産会社である私たちが、この町の未来にどう関われるのかを書きます。

▶ 後編を読む


出典

「いいづな通信」2026年7月号 No.248(飯綱町役場)

※本記事の人口データは国勢調査に基づく総人口です。住民基本台帳による人口(令和8年5月31日現在で10,078人)とは集計方法が異なるため、数値に差があります。

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