2026.08.06
こんにちは。ツチクラ住建の土倉です。
夏になると思い出すことがあります。
昔、霊仙寺湖の周辺では花火大会が開かれていました。じつは私の父が実行委員長を務めた年があるのですが、これがどういうわけか、雨に降られることが多くて。だから父が実行委員長の年になると、祖母はずっと仏壇の前で手を合わせていました。「どうか当日だけは降らせないでください」と。孫の私から見ても、あれは真剣そのものでした。
そしてもうひとつ、はっきり覚えていることがあります。花火大会の夜は、真夏なのに肌寒いくらい涼しかったこと。毛布を持参して暖を取ったときもあったような気がします。
前置きが長くなりましたが、今日はその「涼しさ」の話です。移住相談でこの時期よく聞かれる質問があります。
結論から言うと、「昼はそれなりに暑い。ただし朝晩は別世界」。これが33年住んでいる私の正直な答えです。「涼しいと聞いて飯綱町に移住したけど、暑いじゃないですか。」とお客様にクレームを言われたことは私のいい思い出です。

飯綱町の市街地はおおむね標高500〜600m台にあります(山手の集落はさらに高く、飯綱東高原は1,000m前後)。気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がると言われているので、平地の街より数℃低い理屈になります。
気象庁の平年値(1991〜2020年)で、8月の気温を比べてみます。
東京
26.9℃
最低 23.5℃(熱帯夜が常態)
長野市
25.4℃
最低 21.5℃(標高418m)
飯綱町
さらに標高100〜200m上
朝晩は20℃を下回る日も
ポイントは最低気温のほうです。東京の8月は夜になっても25℃を下回らない「熱帯夜」が当たり前ですが、飯綱町では朝晩に20℃を下回る日が珍しくありません。夜、窓を開けると涼しいを通り越して肌寒いくらいの日もあります。お盆を過ぎると一気に秋の空気が入ってきます。

「長野は夏にエアコンいらないんでしょ?」——これ、半分ホントで半分ウソです。
たしかに以前は扇風機で乗り切れました。でも近年の猛暑は飯綱町も例外ではなく、日中は35℃近くまで上がる日もあります。実際、町でも保育園の遊戯室へのエアコン整備が議会で取り上げられ、令和9年度中に整備される予定になったほどです。移住される方には「日中用に冷房は1台あったほうがいい」とお伝えしています。
ただ、都市部と決定的に違うのは夜。熱帯夜がほぼないので、寝るときにエアコンが要らない。夏の電気代と睡眠の質は、正直、こちらに来てから明らかに変わる部分です。
① 風の通り道をつくる
南北・東西に窓が抜ける間取りは、朝晩の冷えた空気を取り込めば日中もしのぎやすい。内見のときは「窓が対面にあるか」を見てください。
② 日射を遮る
すだれ・シェード・庇。西日の当たる窓を制すれば体感はかなり変わります。
③ 断熱は夏にも効く
断熱というと冬のイメージですが、外の熱を入れない性能でもあります。中古住宅を買ってリフォームするなら、断熱改修は夏冬両方に効く投資です。
④ 朝晩の換気を習慣に
夜間に建物ごと冷やしておくのが高原の暮らし方です。
涼しい夜には、おまけがついてきます。星です。ちょうど8月12日にはペルセウス座流星群の観察会が歴史ふれあい館であります(詳しくはイベント情報の記事へ)。エアコンの室外機の音ではなく、虫の声を聞きながら流れ星を待つ。飯綱町の夏の夜は、そういう時間です。
冒頭の霊仙寺湖の花火大会は、今はもうありません。でも、あの肌寒いくらいの夜と、見上げた夏の空だけは、当時のまま残っています。

☀️ 昼:暑い日はある。冷房は1台あると安心
🌙 朝晩:20℃前後まで下がる。熱帯夜はほぼなし、寝苦しさと無縁
🏠 家選び:風の抜け・日射遮蔽・断熱を見るべし
「実際の気温をこの目で確かめたい」という方は、ぜひ8月に一度飯綱町へ。物件のご案内がてら、涼しい朝の空気も体感していってください。
飯綱町への移住・住まいのご相談はツチクラ住建へ
物件探しから空き家の活用、暑さ寒さに強い住まいづくりまで、飯綱町の工務店・不動産屋としてお手伝いします。
※気温データ出典:気象庁 平年値(1991〜2020年)