2026.09.10
こんにちは。ツチクラ住建の土倉です。
移住のご相談で、小さいお子さんのいるご家族から必ず聞かれることがあります。「子どもが熱を出したとき、どこに行けばいいんですか」。正直に言うと、これまでこの質問がいちばん答えづらいものでした。町内に小児科の看板を掲げた医療機関がなかったからです。
その答えが、2026年10月に変わります。
飯綱町は今年7月17日、町長が「こどもまんなか応援サポーター宣言」を行いました。宣言そのものは全国の自治体がやっていることなので、それだけなら記事にはしません。ただ、飯綱町が同時に出した「IIZUNAこどもまんなかアクション」を読むと、いつから始まるのか、予算がついているのかが書かれているものと、書かれていないものがはっきり分かれていました。
この記事では、その5本柱を「日付と予算がついているか」で仕分けます。そして、来年4月に飯綱町へ移住するご家族が10月に何をすべきかを、日付入りで整理します。


細かい話は後にして、先に結論を書きます。10月から実際に変わるのは、次の2つです。
① 町立飯綱病院で小児科診療が始まります(2026年10月開始予定)
町内で子どもを診てもらえる場所ができます。これまでは長野市内まで出るのが基本でした。
② 保育園の使用済み紙おむつの持ち帰りが廃止されます(2026年10月開始予定)
園で処分されるようになります。地味に見えますが、共働きで送迎する側にとっては毎日効いてくる変更です。
この2つはどちらも「R8年10月開始予定」と町の広報に明記されています。逆に言うと、明記されているのはこの2つだけ、ということでもあります。
「IIZUNAこどもまんなかアクション」は5本の柱でできています。移住を検討している方が知りたいのは理念ではなく、自分が引っ越したときに、実際にどれが使えるのかだと思います。そこで、時期で3つに分けました。
| 内容 | 時期 |
|---|---|
| 町立飯綱病院で小児科診療開始 | 2026年10月 |
| 保育園の使用済み紙おむつ持ち帰り廃止 | 2026年10月 |
| 学校給食の食材費を25%アップ | 2026年度から |
| 小中学校の体育館にエアコン整備 | 2026年度完了予定 |
給食費の25%アップは、地元産食材・有機栽培食材を使うための増額です。ちなみに小中学生の好きな献立は、1位が揚げパン、2位がカレーライス、3位がキムタクごはんだそうです。3位に長野県らしさが出ていて、私は好きです。
体育館が今年度で、保育園の遊戯室が来年度。順番としては学校が先です。夏の飯綱町は長野市街地より涼しいとはいえ、室内の暑さは別問題なので、ここは正直、来年度を待つことになります。
⚠ ここは正直に書きます。Cのグループは、方針としては出ていますが、開始時期が公表されていません。移住の可否をここに賭けるのは避けたほうがいいと思います。逆にAは日付も予算もついているので、来年の春に飯綱町にいるなら確実に使えるものです。判断材料としての重みが違います。
なお「保育園・放課後児童クラブの待機児童ゼロ」は現時点で達成されている状態です。これは新しく始まることではなく、今そうであるということ。移住相談でいちばん実利のある情報かもしれません。

ここからが実務の話です。「4月に引っ越して、4月から保育園に入れたい」と考えている方は多いのですが、保育園の入園手続きは前年の10月に始まります。春に動き出すと、もう間に合いません。
2027年度(令和9年度)の日程は、次のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 9月30日(水) | 町立保育園 入園説明会の申込期限 |
| 10月14日(水)10:00〜 | 入園説明会(元気の館・受付9:45)/同日から申込書類の配布開始 |
| 10月21日(水)〜11月11日(水) | 入園申込の受付期間 |
| 冬〜3月 | 内定通知/小中学校の転校手続き |
| 3〜4月 | 転入届、引っ越し |
✓ 来年4月移住のチェックリスト(保存版)

問い合わせ先は、教育委員会こども保育係(026-253-4769)です。「まだ移住が確定していないのに申し込んでいいのか」と迷う方がいますが、説明会に出るだけなら何も確定しません。むしろ情報を取ってから住まいを決めるほうが順番として正しいと思います。
小児科ができると、物件探しの条件が変わります。これは私の実感というより、条件表に書ける項目が増えるという話です。
これまで、子育て世帯の物件探しは「長野市街地までの距離」でほぼ決まっていました。子どもの通院を考えると、市街地へ出やすい南側の集落に希望が集中する。北側や山寄りの物件は、家の条件が良くても候補から外れることが多かったのが現実です。
町内に小児科の診療があると、この半径が変わります。「病院まで◯分」が現実的な検討材料になり、これまで見向きもされなかったエリアの空き家が、選択肢に戻ってくる可能性があります。すぐに劇的に変わるとは言いません。ただ、条件表に一行増えるというのは、不動産の世界ではそれなりに大きなことです。
もうひとつ。保育園の場所を先に確認してから、物件のエリアを決めてください。飯綱町は南北に長い町です。家から保育園までの送迎ルートが、毎日の生活そのものになります。冬は雪も乗ります。内覧のときは、家だけでなく「家から保育園までの道」を一度走ってみることをおすすめします。
ここまで読んで、子どもの話ばかりだと感じた方もいると思います。大人の医療については、町立飯綱病院が内科をはじめ地域医療を担っています。救急や専門的な治療は長野市内の病院にかかることになります。この構図自体は、今回のアクションでは変わりません。
正直に言うと、人口1万人ほどの町で、すべての診療科が町内にそろうことはありません。飯綱町の医療は「長野市が隣にある町の医療」だと理解しておくのが現実的です。そのうえで、いちばん緊急性が高くて、いちばん頻度が高い「子どもの発熱」が町内で診てもらえるようになる。10月の変化は、そういう意味だと私は受け止めています。
飯綱町は、7月末時点で人口10,065人。減り続けている町です。それを隠して「子育てしやすい町です」と書くつもりはありません。ただ、減っている町が子どもにお金と手間をかけようとしているのは事実で、10月からその一部が実際に形になります。
お子さんと一緒に来ていただけるなら、それがいちばんうれしいです。
※制度の内容・時期は変更されることがあります。最新の情報は飯綱町役場(企画課 026-253-2511/教育委員会こども保育係 026-253-4769)に必ずご確認ください。
住まいのご相談は、ツチクラ住建へ
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