2026.10.26
こんにちは。ツチクラ住建の土倉です。
皆さんは、石油暖房機の温度表示を気にしていますか?私が小学生から中学生の頃は朝その温度を見て今日の寒さを調べていました。家の中なのに毎回2度から4度を示していたことを思い出し、あんな寒いのに元気だったなあと当時を懐かしんでいます。
今日は、移住相談でかなりの確率で聞かれる「古い家って、寒いですか?」という質問に、正直にお答えします。
① 飯綱町の古い家は、寒い
これが現実です。断熱を考えずに買うと、冬に後悔します。
② 費用は、水回りに加えて500万〜1,000万円が当社の実感
昭和50年代築で水回り全部替えがだいたい300万円。断熱も入れると、さらに500万〜1,000万円。
③ 順番は「耐震 → 断熱 → 内装」
先に内装をきれいにすると、断熱のときに壊すことになります。
理由はシンプルで、断熱材が少ない(または入っていない)、そして窓が1枚ガラスの家が多いからです。
数字は正直です。環境省の事業資料(断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業)には、次のように書かれています。
| 項目 | 資料の記載 |
|---|---|
| 現行の省エネ基準を満たす住宅 | 既存住宅約5,000万戸のうち約2割 |
| 窓がすべて単板ガラスのみの住宅 | 68%(平成30年住宅・土地統計調査) |
| 住宅の熱の出入り | 6〜7割は開口部(窓など)から |
つまり、全国の家の多くがそもそも寒い。そこに飯綱町の冬が重なる、ということです。長野地方気象台の平年値では、初霜は11月1日、初雪は11月18日。冬は長いです。

正直に言うと、ここが一番聞かれて、一番答えにくいところです。家の状態でまったく変わるからです。それを前提に、当社の実感をお伝えします。
| 内容 | 当社の実感 |
|---|---|
| 昭和50年代築、キッチン・風呂・トイレ全部替え | だいたい300万円 |
| さらに断熱も入れる | さらに500万〜1,000万円 |
| 安い物件全体 | だいたいリフォームに1,000万円以上 |
「500万〜1,000万円」と幅があるのは、窓だけで済むのか、床・天井・壁まで開けるのかで大きく変わるからです。
窓だけでもかなり違いますが、当社でおすすめしている吹付断熱を施行すれば費用はかかりますが新築に負けない断熱性能が手に入ります!
以前の記事でも書きましたが、工事の順番は「耐震 → 断熱 → 内装」です。
また、飯綱町の耐震の補助は「診断が先、改修補助はそのあと」です。対象は昭和56年5月31日以前に着工した木造在来工法の個人所有の住宅。順番を間違えると使えないので、詳しくは下の記事をご覧ください。
→ 【2026年度版】耐震改修の補助は、順番を間違えると使えません
ここからは一般論です。家ごとに違うので、目安として読んでください。
| 部位 | 考え方 |
|---|---|
| 窓 | 熱の出入りの6〜7割は開口部から(環境省資料)。内窓の設置は壁を壊さずにでき、住みながら工事しやすい。最初の一手になりやすい |
| 床 | 足元の冷えに直結。床下に潜れる家なら、床をはがさずに施工できる場合もある |
| 天井 | 暖かい空気は上に逃げる。天井裏に入れる家なら比較的手をつけやすい |
| 壁 | 効くが、壁を開けるので費用がかさみやすい。耐震補強と同時にやるのが合理的 |
一言でいうと、「まず窓、大きく直すなら耐震と一緒に壁」です。
1. 国:住宅省エネ2026キャンペーン
国の住宅の省エネ化の補助は、4つの事業をまとめて「住宅省エネ2026キャンペーン」と呼んでいます。断熱リノベに関係が深いのはこの2つです。
| 事業 | ポイント(公式資料より) |
|---|---|
| 先進的窓リノベ2026事業 | 窓の断熱改修に重点的に補助。補助上限は住宅1戸あたり100万円。1申請の合計補助額が5万円以上の工事が対象。2025年11月28日以降に着手した工事が対象。交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日、交付申請は遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達し次第終了)。2026年10月6日時点の予算執行は約27%(事業ホームページ) |
| みらいエコ住宅2026事業(リフォーム) | 平成28年(2016年)以前に新築された住宅が対象。決められた「要件化工事」(窓や躯体の断熱改修など)を行うと、住宅全体の一定のリフォームが補助対象に。補助上限は工事の組み合わせで40万円/戸〜100万円/戸。交付申請は遅くとも2026年12月31日まで(予算上限まで) |
2つの事業は、補助対象が重ならなければ併用できます。ただし同じ箇所の工事で重複して申請することはできません。申請は登録事業者が行う仕組みです。
2. 飯綱町:リフォームの補助
| 制度 | 内容(町ホームページより) |
|---|---|
| 移住定住応援リフォーム補助金 | 町外に5年以上住んでいた人が、町に移住定住するためにリフォームする場合など。経費の1/2、上限は町内業者の施工で50万円、それ以外は25万円。壁・床・屋根の改修、サッシ交換なども対象 |
| おかえりリフォーム補助金 | 以前に町に住んでいた人が、親などが住む家に戻るためにリフォームする場合。経費の1/2、上限は町内業者100万円、それ以外50万円 |
| 耐震診断・耐震改修の補助 | 診断が先。詳しくは20130の記事へ |
どちらのリフォーム補助も、交付決定前に契約・着工すると対象になりません。ここは本当に大事です。なお、購入の補助とリフォームの補助は同じ家で併用できます。
3. 薪ストーブ・ペレットストーブの補助
暖房側の工夫として、飯綱町には薪ストーブ・ペレットストーブの補助もあります。【2026年版】飯綱町の薪ストーブ・ペレットストーブ補助金をご覧ください。
⚠️ 確認中です
国の補助(先進的窓リノベ・みらいエコ住宅)と、飯綱町のリフォーム補助を同じ工事で併用できるかは、公開資料では確認できませんでした。飯綱町役場 企画課 地域活性化推進室(026-253-2511)に確認中です。分かり次第追記します。
正直に言うと、分かりません。
光熱費がいくら下がるかは、家の大きさ、元の状態、暮らし方、暖房の種類、灯油や電気の値段で変わります。数百万円の断熱工事を、光熱費の差額だけで回収できるかと聞かれたら、私は「約束できない」と答えます。
ただ、断熱はお金だけの話ではありません。朝起きたときの部屋の寒さ、脱衣所とお風呂の温度差、結露とカビ。冬が長い飯綱町では、ここが暮らしの満足度を大きく左右します。
安い古民家を見つけたとき、物件価格だけで予算を組まないでください。
当社はリフォームも手がけています。また、新築では外断熱の「ファースの家」も扱っています。「直すか、建てるか」から一緒に考えられます。
この記事のまとめ
古い家の味わいと、冬の暖かさ。どちらもあきらめずに暮らせるように、順番とお金の話を最初にしておきたいと思っています。
「この家、断熱したらいくら?」から相談できます
物件探しの段階から、リフォーム費用の目安と補助金の段取りまで、地元の不動産屋・工務店としてまとめてご相談いただけます。査定・ご相談は無料です。土倉進太郎がまずはお話を伺います。
※数字は環境省「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」資料、先進的窓リノベ2026事業「交付申請等の要件について(交付申請の手引き)2026年7月31日版」および同事業ホームページ(2026年10月6日時点)、みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)リーフレット、飯綱町ホームページ(移住定住応援リフォーム補助金 2026年7月6日掲載、おかえりリフォーム補助金 2026年4月6日掲載)、長野地方気象台の平年値によります。費用は当社の実感による目安で、物件により大きく変わります。制度の内容・金額・要件は変更されることがあります。必ず各事業の公式ホームページ・飯綱町役場にご確認ください。
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