2026.11.02
こんにちは。ツチクラ住建の土倉です。
当社で運営している宿泊施設「山荘ゆきつばき」に冬に泊まりに来る方はぜひ4WDの車でお越しください。
毎年、関東から来訪される宿泊客の方や、外国人観光客の方が雪道でスタックしてどうにもならなくなっている姿を見かけます。トンネルを抜けたら銀世界なんてこともしばしばあるので、注意が必要です。
首都圏の家選びで見るのは、駅からの距離、日当たり、間取り。もちろん大事です。ただ、飯綱町ではそれに加えて「冬に耐えられる家か」を見る必要があります。今日は、物件を見るときのチェックリストをまとめました。
① 水:凍らない仕組みがあるか
水抜き栓、凍結防止帯(ヒーター)。修理は町の指定業者だけ。
② 屋根:雪がどこに落ちるか
落雪の向き、雪下ろしの要否、車庫・カーポートの耐雪。
③ 出入口:冬に出入りできるか
玄関フード(風除室)、除雪の動線、灯油の置き場。
まず前提として、飯綱町の冬は早く来ます。長野地方気象台の平年値では、初霜は11月1日、初雪は11月18日です。
そして、町の中でも雪の量はかなり違います。体感ではありますが、牟礼の平地と、三水・北部・別荘地とでは、積雪が50cmくらい違うというのが私の実感です。同じ飯綱町でも、場所で冬の大変さが変わります。
首都圏の感覚と一番違うのが、ここだと思います。寒冷地の家には、水道管の水を抜いて凍結を防ぐ「水抜き栓」や、配管を温める「凍結防止帯(ヒーター)」がついていることが多いです。
| ✓ | 内覧で見ること |
|---|---|
| ☐ | 水抜き栓はどこにあるか。操作の仕方を教えてもらえるか |
| ☐ | 屋外や床下の露出した配管に、凍結防止帯・保温材が巻かれているか |
| ☐ | 凍結防止帯の電源(コンセント)がどこか。古くなっていないか |
| ☐ | 空き家の場合、過去に凍結・破裂で修理した跡や、水漏れの跡がないか |
そして大事なことをひとつ。飯綱町のホームページには、「給水装置の工事や修理は飯綱町の指定を受けた業者以外が行うことができません」と書かれています。指定業者の名簿は町のホームページで公開されています。
また、町の「漏水の見分け方と減免制度」のページでは、漏水した場合の料金の減免は指定工事事業者が修理したものが対象とされています(地下漏水などに限られます)。凍結で管が破裂したときに慌てないよう、指定業者の連絡先を冬の前に控えておくことをおすすめします。
問い合わせ先:飯綱町 建設水道課 上水道係 026-253-4767

屋根の形で、雪の扱いは大きく変わります。物件を見るときは、屋根から雪がどこに落ちるかを想像してください。
| ✓ | 内覧で見ること |
|---|---|
| ☐ | 屋根の雪が、玄関・駐車場・隣の家・道路に落ちないか |
| ☐ | 雪止めがついているか。落ちた雪を置く場所があるか |
| ☐ | 雪下ろしが必要な屋根か。前の持ち主はどうしていたか |
| ☐ | 軒先・雨どいが雪で壊れていないか |
| ☐ | 車庫・カーポートは雪の重さに耐えられるものか(後付けのカーポートは特に) |
建物が耐えるべき雪の重さには、法律上の基準があります。長野県の建築基準法施行細則では、垂直積雪量が1m以上の区域を「多雪区域」とし、その区域の雪の重さを積雪1cmごとに1㎡あたり30N以上としています。垂直積雪量は、標高と旧市町村ごとの係数を使った計算式で決まり、飯綱町は旧牟礼村・旧三水村で別々の係数が定められています。
⚠️ 確認中です

飯綱町の各地区で垂直積雪量が具体的に何cmになるか(多雪区域に当たるか)は、計算に使う国の告示の数値まで確認できていません。飯綱町の建築確認は長野県(長野建設事務所 建築課 026-234-9530)の管轄です。確認でき次第、追記します。
| ✓ | 内覧で見ること |
|---|---|
| ☐ | 玄関フード(風除室)があるか。雪や冷気が直接入らないか |
| ☐ | 玄関から車・道路までの距離。毎朝そこを除雪できるか |
| ☐ | 除雪した雪を置く場所が敷地内にあるか |
| ☐ | 前面道路は町の除雪が入る道か、私道か |
| ☐ | 坂道・北側斜面で、凍結しやすくないか |

| ✓ | 内覧で見ること |
|---|---|
| ☐ | 屋外の灯油タンク(ホームタンク)があるか。サビ・油漏れはないか |
| ☐ | FF式ストーブ(給排気を屋外で行うタイプ)用の壁の穴・配管があるか |
| ☐ | 灯油タンクの給油口まで、冬でも業者や自分が行けるか |
| ☐ | 窓が単板ガラスか、ペアガラス・二重窓か |
冬の暖房費や冬支度の費用は、移住1年目の冬支度、全部でいくら?にまとめています。
寒い地域では、地面の中の水分が凍って膨らみ、基礎や塀、外構を持ち上げることがあります。これを凍上といいます。そのため、寒冷地では基礎を「凍結深度」より深く入れる決まりがあります。
参考までに、お隣の長野市は、凍結深度を45cm以上、標高がおおむね800mを超える地点では60cm以上と定めています(長野市「建築基準法等に関して定めている数値等」)。
⚠️ 確認中です
飯綱町(長野県が建築確認を行う区域)の凍結深度の数値は、県の公開資料では確認できませんでした。長野建設事務所 建築課に確認中です。上の長野市の数字は、飯綱町にそのまま当てはまるものではありません。
| ✓ | 内覧で見ること |
|---|---|
| ☐ | 基礎・土間コンクリート・ブロック塀に、ひび割れや浮き上がりがないか |
| ☐ | 玄関ポーチや階段に段差・傾きが出ていないか |
| ☐ | 新築する場合、基礎の深さを凍結深度に合わせて設計しているか |
正直に言うと、雪国仕様かどうかは、夏の内覧ではほとんど分かりません。
おすすめは、候補の物件を冬にもう一度見ることです。屋根の雪がどこに落ちているか、道路の除雪がどこまで入っているか、近所の家がどう雪を処理しているか。冬に行けば一目で分かります。
また、車の有無で冬の暮らしは大きく変わります。車なしで考えている方は、飯綱町に車なしで移住できる?もあわせてご覧ください。
冬の内覧では、車で敷地に入れるか(進入できるか)、室内が何度まで下がるかなど、飯綱町でいちばん厳しい場面がそのまま分かります。
この記事のまとめ
雪は大変です。でも、備えのある家なら、冬の朝の静けさや、晴れた日の真っ白な景色を楽しむ余裕が生まれます。
冬の内覧、同行します
水抜き栓、屋根の落雪、除雪の動線、基礎のひび。地元の不動産屋として、冬の物件チェックに一緒に伺います。飯綱町・信濃町・長野市北部の物件探しは、お気軽にご相談ください。査定・ご相談は無料です。土倉進太郎がまずはお話を伺います。
※初霜・初雪は長野地方気象台の平年値、水道の指定業者・漏水減免は飯綱町ホームページ(上水道指定給水装置工事事業者について 2025年11月18日掲載、漏水の見分け方と減免制度 2025年12月3日掲載)、多雪区域・積雪荷重は長野県建築基準法施行細則(長野県建築基準条例の解説)、凍結深度は長野市「建築基準法等に関して定めている数値等」(2026年6月23日更新)によります。積雪量の地域差は筆者の体感です。基準・制度は変更されることがあります。必ず飯綱町役場・長野県にご確認ください。
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